私が学生時代、歌うことが大好きでしたが、お腹から声を出すという感覚が分からず、どうしても喉から声が出てしまっていました。
友人から「お腹から声を出せば思いきり歌えるよ」と教えてもらったのですが、腹から声を出す感覚が意味不明だったのです。
どうすればいいのか分からず、お腹から声を出す感覚がどうしてもつかめませんでした。
そんな時、歌の上手い友人から「ボイトレに通っている」という話を聞きました。
そこで私もボイトレに通ってみようと思い、お腹から声を出すコツや練習方法を教えてもらいました。
最初は緊張して、お腹から声を出すことができなかったものの、先生の的確な指導と共に少しずつ理解していくことができました。
そして、ある日のカラオケで、自分でも驚くほどお腹から声を出して歌えるようになったのです。
歌うことが本当に楽しくなり、自分の声が思い通りになった瞬間には感動しました。
お腹から声を出すとはどういうこと?
お腹から声を出すとは、呼吸を深くして腹式呼吸をすることによって、声を出すときに腹部の筋肉を使って発声することです。
腹式呼吸を行うことで、呼吸に必要な横隔膜が下がり、肺が十分に膨らんで空気を取り入れることができます。
そして、発声する際に腹部の筋肉を意識して力を入れることで、強くて自然な声を出すことができます。
一方で、喉から声を出すというのは、呼吸を浅くして胸式呼吸になることが多く、喉や声帯に無理をかけて声を出すことになります。
これによって、声がつまりやすくなったり、上手く発声できなかったりすることがあります。
お腹から声を出すことは、声楽家やプロの歌手たちが使う基本的な技術の一つであり、ボーカルトレーニングでも重要な要素となっています。
正しい腹式呼吸を行うことで、声を出す際により多くの空気を使って、より長く持続させることができ、声のコントロールや音程の安定にもつながります。
お腹から声を出すことは、歌や発表などのパフォーマンスで、自信を持って自然な声で表現するために必要なスキルの一つです。
喉から声が出てしまう3つの原因
喉から声が出るということは、声の発声が正しく行われていないということであり、その原因を特定することが上達への近道です。
喉から声が出てしまう原因として考えられるのは次の3つです。
- 過剰な力の入れ方になっている
- 発声の場所が間違っている
- ストレスや緊張
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
過剰な力の入れ方になっている
喉から声が出る原因の1つ目は、過剰な力の入れ方です。
発声に必要な筋肉は喉にもありますが、それを使いすぎると喉に負荷がかかり、声帯にもダメージが生じます。
過剰な力を入れずに自然な発声をするためには、体全体を使い、呼吸を意識して声を出すようにすることが大切です。
発声の場所が間違っている
喉から声が出てしまう原因の2つ目は、発声の場所が間違っていることです。
喉の奥にある声帯が振動して音が発せられるのですが、その前の舌や口蓋(こうがい)が閉じてしまうと、音が喉からしか出なくなってしまいます。
正しい発声の場所は、口の中で広く空気を通し、自然な発声を行うことです。
ストレスや緊張
喉から声が出てしまう原因の3つ目は、ストレスや緊張です。
ストレスや緊張があると、体が緊張状態になり、呼吸が浅くなってしまいます。
そのため、喉から力を入れて声を出してしまい、自然な発声ができなくなってしまうのです。
ストレスや緊張を解消する方法を身につけることで、自然な発声ができるようになります。
お腹から声を出すコツ
あなたも「カラオケで歌いたいけど喉から声しか出ない」「演劇で大きな声が出せない」と悩んだことがあるのではないでしょうか。
そんなあなたに、お腹から声を出すコツを3つ教えます。
- 会話の時にお腹から声を出すコツ
- カラオケでお腹から声を出すコツ
- 演劇の時にお腹から声を出すコツ
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
会話の時にお腹から声を出すコツ
まず、お腹から声を出すためには、呼吸がとても大切です。
腹式呼吸をすると、自然とお腹に空気が入り、お腹が膨らんでいくのを感じられます。
お腹が膨らんだら口から声を出してみましょう。すると、お腹から力強い声が出ることができます。
普段の会話の中でも、意識して腹式呼吸をして、お腹から声を出す練習をしてみましょう。
カラオケでお腹から声を出すコツ
次に、カラオケでお腹から声を出すコツをお伝えします。
カラオケで歌うとき、マイクを持つ手を腰のあたりに添えると、お腹を意識しやすくなります。
また、歌う前に腹式呼吸をして、お腹を膨らませることで、力強い声を出すことができます。
ただし、息を吐くタイミングに注意しましょう。
息を吐きながら、声を出すようにすると、より自然な歌声を出すことができます。
演劇の時にお腹から声を出すコツ
最後に、演劇の時にお腹から声を出すコツをお伝えします。
演劇では、舞台の大きさや観客の数に合わせて、声量を調節することが求められます。
そこで、呼吸を意識しながら台詞を言ってみましょう。
腹式呼吸をすると、お腹に空気が入るので、お腹から声を出すことができます。
そして、大きな声を出す時には、お腹を意識して息を吐きながら声を出すようにしましょう。
腹式呼吸で発声ができない時のトレーニング
腹式呼吸で発声ができない場合には、以下のようなトレーニング方法があります。
- 横隔膜を意識した呼吸練習
- ハミングを意識した発声練習
- 肋骨を意識した発声練習
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
横隔膜を意識した呼吸練習
横隔膜は、腹式呼吸に欠かせない筋肉の一つです。
横隔膜を意識した呼吸練習を行うことで、正しい腹式呼吸の感覚を身につけることができます。
例えば、床に仰向けに寝転がり、手を腹部に当てて呼吸をすると、腹部が膨らんでいく感覚を感じることができます。
ハミングを意識した発声練習
口を閉じて舌先を上あごに付けた状態で、鼻から息を吸って「んー」と音を出します。
この時に鼻が震えているような感覚があれば、ハミングが上手くできています。
また、腹式呼吸を意識しながら鼻から息を吸うことで、腹部から声を出す練習ができます。
腹式呼吸と鼻腔共鳴を意識しましょう。
肋骨を意識した発声練習
肋骨を意識した発声練習では、手の平を胸の下に当て、呼吸をするときに腹部だけでなく、胸部や背中の肋骨も広がるように意識します。
この練習をすることで、腹式呼吸だけでなく、胸式呼吸も上手に使えるようになります。
これらのトレーニング方法を継続的に行うことで、腹式呼吸を自然な感覚として身につけることができます。
ですが、個人差があるため、あくまでも自分に合った方法を見つけることが大切です。
また、ボーカルトレーナーに相談することもおすすめです。
お腹から声を出す感覚をすぐつかめるようになるおすすめのボイトレ教室
ボイトレ教室には個人レッスンやグループレッスンなど、様々な形式のボイストレーニングがあります。
ですが、「腹から声を出す感覚が意味不明」と感じているなら、マンツーマンの個人レッスンがおすすめです。
プロのボイストレーナーからの指導を受ける際は、自分にとっての限界を意識しすぎず、無理のない範囲で学ぶことが大切です。
シアーミュージック
担任制ではないところがデメリットですが、いろんな講師を選べるので相性がいい講師を選ぶことができるのがメリット。(毎回違う視点で見てもらうことも可能)
レッスンの時間や曜日が固定ではないので都合のいい時間を選んで受講できます。
また日本全国にある校舎は毎回選べるので、
- 「仕事や学校がある時は帰り道の近くで」
- 「休日は自宅近くで」
という学び方もできます。
「外に出かけにくい」という場合はオンラインレッスンも可能。
シアーミュージックの口コミ・評判はこちらの記事で詳しく紹介しています。

椿音楽教室
ジャズ系に弱い、スタジオが都心に集まっているというのがデメリットですが、クラシック系に強く、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・京都・兵庫・奈良に住んでいる場合はおすすめ。
近くに音楽教室がない場合でもオンラインレッスンで受講できます。
講師陣は音楽の専門教育を受けた、演奏・指導のプロが在籍。
担任制だからこそ、あなたが目指す所に最短距離で到達できるよう、最善を尽くしてくれます。
担当講師を決まるまでは何度でも無料で体験レッスンを受けられます。
椿音楽教室の口コミ・評判はこちらの記事で詳しく紹介しています。

お腹から声を出すための3つの練習方法
あなたがお腹から声を出すことに苦戦している場合、一般的に考えられる原因は腹式呼吸ができていないことです。
ここでは、お腹から声を出すための3つの練習方法について紹介します。
- 腹筋を鍛えるために体幹トレーニングを行う
- 腹筋を使って大きな声を出す
- ボイストレーニングに通う
それではひとつずつ詳しく見ていきましょう。
腹筋を鍛えるために体幹トレーニングを行う
腹筋を鍛えることは、お腹から声を出すための重要なステップです。
腹筋が弱い場合、呼吸をコントロールしにくくなり、声を出す際に力が入らなくなってしまいます。
そこで、体幹トレーニングを行うことで、腹筋を鍛え、呼吸をコントロールする力をつけることができます。
例えば、プランクや腹筋ローラーを使ったトレーニングが効果的です。
プランクのやり方
- 腕立て伏せの姿勢で、肘を曲げずに前腕を地面につけ、足を伸ばして体を支える。
- 腰を落とさずに、身体を一直線に保つ。
- 30秒から1分間、繰り返す。
腹筋ローラーのやり方
- 膝を地面につけた姿勢で、手に持った腹筋ローラーを前に伸ばす。
- 背中を丸めないように、腕を伸ばしたままローラーを転がす。
- 5回から10回、繰り返す。
腹筋を使って大きな声を出す
腹筋を使って大きな声を出すことは、お腹から声を出すためのもう1つの方法です。
腹筋を使うことで、息を大きく吸って長く発声することができます。
例えば、次のような大きな声を出す練習方法が有効です。
- 座って膝を曲げ、足を床につける。
- 背筋を伸ばし、腹筋を使って息を吸い込む。
- その後、息をゆっくりと吐き出しながら、声を大きく出す。
この方法を繰り返すことで、徐々に声が大きくなっていきます。
ボイストレーニングに通う
ボイストレーニングに通うことは、お腹から声を出すために非常に効果的です。
プロのボイストレーナーによる指導を受けることで、正しい発声法や呼吸法を学ぶことができます。
また、ボイストレーニングでは、歌唱力や表現力を向上させるためのトレーニングも行われます。
腹から声を出すのが意味不明に感じている時の疑問
ここでは「腹から声を出すのが意味不明」と感じている時の疑問について、いくつかピックアップして回答します。
お腹から声を出すとはどういう意味ですか?
「お腹から声を出す」とは、正しくは「腹式呼吸」と呼ばれる呼吸法を使って、声を出すことを意味します。
腹式呼吸は、腹部を意識してゆっくりと吸い込んで、腹部を膨らませるように呼吸する方法です。
この呼吸法を使って発声すると、声が力強く、長時間続けることができます。
しかし、腹式呼吸を使って声を出すことは、慣れるまでに時間がかかり、正しい方法を学ぶ必要があります。
正しい腹式呼吸を習得するには、ボイストレーニングや専門の指導者からアドバイスを受けることがおすすめです。
また、自己学習にも役立つ練習方法としては、腹式呼吸の練習や発声練習を行うことが挙げられます。
正しい腹式呼吸を意識し、声を出す練習を繰り返すことで、徐々にお腹から声を出す感覚を身に付けることができます。
お腹から声を出すことで得られる効果は何ですか?
お腹から声を出すことによって、声の響きやパワーがアップし、より自然な声で歌うことができます。
また、喉や声帯に過度の負担がかかることを防ぐことができます。
お腹からの呼吸を意識することで、体全体を使って歌うことができるため、音程や音質の安定性が向上し、長時間歌うことができます。
さらに、心身のリラックス効果があるため、ストレス解消や自己表現の向上など、精神的な面でも良い影響を与えます。
お腹から声を出して歌うコツは?
お腹から声を出すためには、まず呼吸でお腹を膨らませることが重要です。
そして、腹筋を使って声を出すようにすると、お腹からのサポートが得られます。
また、歌うときは歌詞の内容や感情を意識し、体全体で表現することが大切です。
練習中は、鏡を使って呼吸や発声の仕方を確認すると良いでしょう。
コツをつかむまで繰り返し練習することで、自然にお腹から声が出るようになります。
ボーカルレッスンに通ってプロのアドバイスや指導を受けることができるなら、間違いのない方法で練習できます。
お腹から声を出す意識は?
お腹から声を出すための意識は、吐くイメージを持つことです。
息を吐き出す感覚を意識することで、お腹の筋肉を使いながら声を出すことができます。
また、声を出すときはリラックスして、お腹に余計な力が入らないようにすることも大切です。
練習する際には、ゆっくりと呼吸を整えながら、少しずつ声を出してみると良いでしょう。
声帯に負担をかけずに、自然な声を出すことができるようになります。
腹式発声の効果とは?
腹式発声には様々な効果があります。
まずは、腹筋を使って息を深く吸い腹部を押し出すことで、呼吸量が増えて声のパワーが強くなります。
また、腹式呼吸は喉や声帯にかかる負担を軽減し、喉の痛みや声のかすれを予防する効果があります。
さらに、腹式呼吸をすることで、自分の体と心の状態を正しく把握することができるため、自信や表現力の向上にもつながります。
継続的に腹式発声を行うことで、発声の安定性や音程の正確さも向上するため、歌唱力の向上にもつながります。
⇒お腹から声を出す感覚をすぐつかめるようになるおすすめのボイトレ教室