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全日本弦楽コンクールのレベルは?2023年の入賞者の結果をチェック!

全日本弦楽コンクールのレベルは?2023年の入賞者の結果をチェック!

全日本弦楽コンクールは、公平性や透明性を追求し、オンライン×ホールという新しい審査方法を採用した全国規模の弦楽コンクール。

全日本弦楽コンクールはレベルの高い人しか出られない?

と気になっているかもしれませんが、そんなことはありません。

 

さすがに、初心者レベルの演奏だと応募しても入選を目指せませんが、

  • ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスを教室で習ってる
  • ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスを教室で教えてる

という生徒から先生まで、幅広いレベルで応募できる全国規模の弦楽コンクールです。

 

この記事では、全日本弦楽コンクールの入賞者のレベルや2023年の結果、審査員、エントリー方法などを紹介していきます。

「2024年の全日本弦楽コンクールに応募するか迷ってる」という場合は、ぜひ読んでみてくださいね。

 

先に公式サイトで詳細をチェックしたい場合はこちら。

※このブログからの申し込みは終了しました。

 

 

  1. 全日本弦楽コンクールの入賞者のレベル
    1. 幼児部門【金賞】 菊地結大さん
    2. 幼児部門【金賞】 戸田悠翔さん
    3. 小学生低学年部門【金賞】 廣澤杏那さん
    4. 小学生低学年部門【金賞】 長田杏樹さん
    5. 小学生高学年部門【金賞】 上野怜さん
    6. 小学生高学年部門【金賞】 大田奈櫻さん
    7. 小学生高学年部門【金賞】 桑原唯さん
    8. 中学生部門【金賞】 渡邉伶音さん
    9. 中学生部門【金賞】 上原遙華さん
    10. 中学生部門【金賞】 中村優里さん
    11. 高校生部門【1位】 渥美小春さん
    12. 大学生・院生・一般部門【1位】 薬真寺光さん
    13. アマチュア部門【1位】 藤田亮さん
  2. 2023年の結果!全日本弦楽コンクールの入賞者
    1. 2023年の予選結果!奨励賞と入選は何人?
    2. 2023年の全国大会結果!部門別の順位を発表
  3. 全日本弦楽コンクールの審査員はレベルが高い
  4. 【2024】全日本弦楽コンクールの概要
    1. 全日本弦楽コンクールの趣旨
    2. 全日本弦楽コンクールの特徴
    3. 演奏できる弦楽器は4種類
    4. エントリーできる部門は12種類
    5. 予選(地区大会・ブロック大会)と全国大会の日程
    6. 部門別の参加料金
    7. 部門別の持ち時間(演奏時間)
    8. 課題曲はなし
    9. エントリー方法
    10. 審査方法
  5. 動画投稿の撮影方法・録音方法
    1. 使用楽器
    2. 撮影場所
    3. 撮影機材・録音機材
    4. 演奏撮影時の注意点
  6. 全日本弦楽コンクールはレベルが高い人ばかリじゃない!実力試しにエントリー

全日本弦楽コンクールの入賞者のレベル

全日本弦楽コンクールの入賞者のレベル

「全日本弦楽コンクールの入賞者の演奏レベルはどれくらい?」

と気になると思いますので、ここでは2023年全国大会の入賞者の演奏を紹介していきます。

 

部門によって順位の呼び方が違うのですが、金賞や1位など最高順位を獲得した入賞者の演奏をピックアップします。

全日本弦楽コンクールの入賞者のレベルは言葉で説明するよりも、映像と音で判断した方が分かりやすいですからね。

 

幼児部門【金賞】 菊地結大さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ソナタ ヘ長調 Op.1-12 HWV370 第2楽章
  • 作曲者:ヘンデル

 

幼児部門【金賞】 戸田悠翔さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.3-6 第1楽章
  • 作曲者:ヴィヴァルディ

 

小学生低学年部門【金賞】 廣澤杏那さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:スコットランド幻想曲 Op.46 第4楽章
  • 作曲者:ブルッフ

 

小学生低学年部門【金賞】 長田杏樹さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041 第1楽章
  • 作曲者:J.S.バッハ

 

小学生高学年部門【金賞】 上野怜さん

  • 楽器:チェロ
  • 楽曲:チェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op.33 第1楽章
  • 作曲者:サン=サーンス

 

小学生高学年部門【金賞】 大田奈櫻さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第1楽章
  • 作曲者:サン=サーンス

 

小学生高学年部門【金賞】 桑原唯さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第3楽章
  • 作曲者:サン=サーンス

 

中学生部門【金賞】 渡邉伶音さん

  • 楽器:チェロ
  • 楽曲:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 第1楽章
  • 作曲者:ドヴォルザーク

 

中学生部門【金賞】 上原遙華さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:創作主題による変奏曲 イ長調 Op.15
  • 作曲者:ヴィエニャフスキ

 

中学生部門【金賞】 中村優里さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ短調 Op.37 第2楽章、第3楽章
  • 作曲者:ヴュータン

 

高校生部門【1位】 渥美小春さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:創作主題による変奏曲 イ長調 Op.15
  • 作曲者:ヴィエニャフスキ

 

大学生・院生・一般部門【1位】 薬真寺光さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 Op.20
  • 作曲者:ヴィエニャフスキ

 

アマチュア部門【1位】 藤田亮さん

  • 楽器:ヴァイオリン
  • 楽曲:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 第1楽章
  • 作曲者:シベリウス

 

「全日本弦楽コンクールの入賞者のレベルは大体分かったからチャレンジしたい!」という場合は、公式サイトから申し込みできます。

 

※このブログからの申し込みは終了しました。

チャレンジ!

 

 

2023年の結果!全日本弦楽コンクールの入賞者

ここでは、2023年の全日本弦楽コンクールの予選結果と全国大会の結果を簡単に紹介します。

  • 何人くらいが予選を通過できて全国大会に出られるの?
  • 奨励賞をもらえるのは何人くらいなの?

と気になる場合はチェックしてみてください。

 

2023年の予選結果!奨励賞と入選は何人?

2023年の全日本弦楽コンクールの予選結果を部門別に入選と奨励賞の数を集計したので紹介します。

ちなみに、予選の結果で「入選」された方のみが全国大会にエントリーできます。

部門入選奨励賞
幼児部門83
小学生低学年部門1211
小学生高学年部門1115
中学生部門98
高校生部門1113
大学生・院生・一般部門1521
アマチュア部門1416

 

2023年の全国大会結果!部門別の順位を発表

2023年の全日本弦楽コンクールの全国大会(本選)の結果を部門別に表にまとめたので紹介します。

 

幼児部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
金賞菊地 結大ヴァイオリンソナタ ヘ長調 Op.1-12 HWV370 第2楽章ヘンデル
金賞戸田 悠翔ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.3-6 第1楽章ヴィヴァルディ
銀賞浅野 華ヴァイオリンコンチェルト ト長調 Op.34 第1楽章リーディング
銀賞小矢 瑞月ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第2番ト長調 Op.13 第3楽章ザイツ
銀賞上妻 萌乃ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第2番ト長調 Op.13 第1楽章ザイツ
銅賞佐野 資子ヴァイオリンブーレヘンデル
銅賞中山 凛奏ヴァイオリン「かすみが雲か」変奏曲ドイツ民謡(山岡耕筰編曲)
銅賞千葉 駿輔ヴァイオリンラ・フォリアコレッリ

 

小学生低学年部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
金賞廣澤 杏那ヴァイオリンスコットランド幻想曲 Op.46 第4楽章ブルッフ
金賞長田 杏樹ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041 第1楽章J.S.バッハ
銀賞佐野 祐允チェロ無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 プレリュードJ.S.バッハ
銀賞大園 悠乃ヴァイオリンコンチェルト 第1番 イ短調アッコーライ
銀賞高木 美玲ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第9番 イ短調 op. 104 第1楽章ベリオ
銀賞小太刀 雄都ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 第1楽章J.S.バッハ
銀賞田中 陽愛ヴァイオリンソナタ 第11番 ト短調 第1楽章、第2楽章ヘンリ・エックレス(鈴木鎮一 編)
銅賞龔 文薈チェロチェロ・ソナタ 第1番 ハ長調 Op.40 第1楽章 アレグロブレヴァル
銅賞小林 花凛ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV1041 第1楽章J.S.バッハ
銅賞七澤 環ヴァイオリンオベルタス(マズルカ)2つの特性的なマズルカ曲集よりヴィエニャフスキ
銅賞古関 美音ヴァイオリンチャルダッシュモンティ

 

小学生高学年部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
金賞上野 怜チェロチェロ協奏曲 第1番 イ短調 Op.33 第1楽章サン=サーンス
金賞大田 奈櫻ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第1楽章サン=サーンス
金賞桑原 唯ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第3楽章サン=サーンス
銀賞千原 凛子ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 Op 22 第3楽章ヴィエニャフスキ
銀賞木全 柚樹ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 Op 22 第1楽章ヴィエニャフスキ
銀賞小原 海星ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第22番 イ短調 G.97 第1楽章ヴィオッティ
銀賞八幡 達ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第1楽章サン=サーンス
銅賞両角 伊織チェロチェロ協奏曲 第1番 ハ長調 第1楽章ハイドン
銅賞竹内 えりかヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 第3楽章メンデルスゾーン
銅賞宮安 愛莉ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 Op.61 第3楽章サン=サーンス
銅賞亀田 心ヴァイオリンスペイン交響曲 Op.21 第5楽章ラロ

 

中学生部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
金賞渡邉 伶音チェロチェロ協奏曲 ロ短調 Op.104 第1楽章ドヴォルザーク
金賞上原 遙華ヴァイオリン創作主題による変奏曲 イ長調 Op.15ヴィエニャフスキ
金賞中村 優里ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第5番 イ短調 Op.37 第2楽章、第3楽章ヴュータン
銀賞後藤 苺瑚ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 第1楽章シベリウス
銀賞芝崎 栞ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 第1楽章シベリウス
銀賞若園 篤ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章チャイコフスキー
銅賞青木 佑心乃ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.19 第1楽章プロコフィエフ
銅賞平田 敬暉チェロアレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43サン=サーンス
銅賞大西 紗文ヴァイオリンヴァイオリンソナタ 第2番 ニ長調 Op.94bis 第4楽章(間奏一部省略)プロコフィエフ

 

高校生部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
1位渥美 小春ヴァイオリン創作主題による変奏曲 イ長調 Op.15ヴィエニャフスキ
2位福水 万里子ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.77 第3楽章よりカデンツァ、第4楽章ショスタコーヴィチ
3位兼田 健チェロエレジー ハ短調 Op. 24/妖精の踊り Op. 39フォーレ/ポッパー
4位米倉 姫華ヴァイオリンThe Last Rose of Summer(夏の名残のばら)エルンスト
5位森田 和ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章コルンゴルト
6位山本 真緒ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章コルンゴルト
7位粟田 紅葵ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 第1番 ニ長調 Op.6 第1楽章パガニーニ
8位渡邉 響子ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章チャイコフスキー
奨励賞藤本 真己ヴァイオリン序奏とロンドカプリチオーソサン=サーンス
奨励賞大野 かんなヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章チャイコフスキー

 

大学生・院生・一般部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
1位薬真寺 光ヴァイオリン「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲 Op.20ヴィエニャフスキ
2位花井 結ヴィオラヴィオラ協奏曲 ニ長調 第1楽章ホフマイスター
2位温品 亜祐ヴァイオリンヴァイオリンのための無伴奏パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004「シャコンヌ」J.S.バッハ
4位藤瀬 愛果莉ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 第1楽章メンデルスゾーン
4位水野 菜々子ヴァイオリン詩曲 Op.25ショーソン
6位梶谷 明凜ヴァイオリンヴァイオリンソナタ 第3番 ハ短調 Op.45 第1楽章グリーグ
7位田邊 ゆりチェロ無伴奏チェロソナタ Op.28 第1楽章、第2楽章イザイ
8位水車 美月ヴァイオリンツィガーヌラヴェル
8位渡邉 陽南子コントラバスコントラバス協奏曲 第2番 第1楽章ボッテジーニ
奨励賞田中 慧ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章 アレグロ、モデラートチャイコフスキー
奨励賞中元 茉莉ヴァイオリンファウストの主題による華麗なる幻想曲 Op.20 (一部省略)ヴィエニャフスキ
奨励賞増井 茜ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章コルンゴルト
奨励賞陳 金ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 第1楽章シベリウス
奨励賞倉上 樹チェロロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33チャイコフスキー
奨励賞西川 絆ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章チャイコフスキー

 

アマチュア部門

順位氏名楽器楽曲作曲者
1位藤田 亮ヴァイオリンヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47 第1楽章シベリウス
2位山本 珠加チェロ演奏会用ポロネーズ Op.14ポッパー
3位笠原 奈津美ヴァイオリンスケルツォ・タランテラ Op.16ヴィエニャフスキ
3位土屋 優喜ヴァイオリン序奏とタランテラ Op.43サラサーテ
5位時村 瞭チェロ無伴奏チェロ組曲 第1楽章「プレリューディオ・ファンタジア」ガスパール・カサド
6位石川 英樹ヴァイオリン無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番 ト短調 第1楽章 アダージョJ.S.バッハ
7位佐々木 健視チェロ無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 プレリュード、ジーグJ.S.バッハ
8位矢口 弘樹ヴァイオリンヴァイオリンソナタ第18番 ト長調 K.301 第2楽章モーツァルト
奨励賞米田 祐衣ヴァイオリンテンポ・ディ・メヌエットクライスラー
奨励賞新美 良夫チェロ無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV1010 プレリュードJ.S.バッハ
奨励賞渋沢 直美ヴァイオリンツィゴイネルワイゼンサラサーテ
奨励賞中島 伊代ヴィオラ無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009 プレリュードJ.S.バッハ
奨励賞飯塚 宏ヴァイオリンポンセ(ハイフェッツ編曲)/エストレリータポンセ
奨励賞難波 弘恵ヴィオラ「Arioso」カンタータBWV156よりJ.S.バッハ(Merle J.Isaac編曲)

 

全日本弦楽コンクールの審査員はレベルが高い

全日本弦楽コンクールでは、十分な指導・演奏経験を積んだレベルの高い審査員が揃っています。

プロの弦楽器指導者や演奏者として活躍している方々が、予選から本選(全国大会)の審査をします。

 

一例を挙げると、

  • 桐朋学園大学卒業、ブリュッセル王立音楽院首席修了、マリア・カナルス国際コンクール入賞
  • モスクワ音楽院大学院卒業、ショスタコヴィッチ室内楽コンクール受賞、東京音楽大学教授
  • 桐朋学園音楽大学卒業、ケルン音楽大学首席卒業、ARD国際コンクール最高位、マンハイム音楽大学教授
  • 桐朋学園大学卒業、東京都交響楽団入団、アジアフィルハーモニー管弦楽団首席奏者
  • 桐朋学園大学卒業、クリーブァンド音楽院大学院卒業、カーネギーホール演奏、コロラド・ヤングアーティストコンぺティション第1位
  • 桐朋学園大学、ハノーファー芸術大学、ジュネーヴ音楽院などに学び、第74回日本音楽コンクール第1位受賞
  • 2013年度青山音楽賞受賞、東京交響楽団首席チェロ奏者(2008-2019年)
  • 東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター
  • 聖徳大学音楽学部准教授、日本音響学会、日本音楽療法学会など複数の音楽団体所属
  • 桐朋学園女子高等学校音楽科首席卒業、バーゼル音楽院両修士課程最高点修了

などなど。

 

現時点で名前が挙がっているのは以下の審査員です。(敬称略)

  • 礒絵里子
  • Dmitry Feygin(ドミトリー・フェイギン)
  • 小林秀子
  • 髙橋洋太
  • 高山明美
  • 植村太郎
  • 大江馨
  • 西谷牧人
  • 依田真宣
  • 坂本真理
  • 新倉瞳

 

全日本弦楽コンクールの公式サイトには各審査員の詳しい経歴が掲載されています。

※このブログからの申し込みは終了しました。

⇒全日本弦楽コンクールの公式サイト

 

【2024】全日本弦楽コンクールの概要

コンクール名 全日本弦楽コンクール
主催 一般社団法人 日本音楽協会(音協)
協力 株式会社フーフー
対象楽器
  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス
部門
  • 幼児部門
  • 小学生低学年部門(小学1~3年生)
  • 小学生高学年部門(小学4~6年生)
  • 中学生部門
  • 高校生部門
  • 大学生・院生部門
  • 一般アマチュア部門(U30、U55、O56)
  • 一般プロ部門(U30、U55、O56)
地区大会エントリー締め切り 2024年1月31日
地区大会結果発表 日時未定、HPにて発表
ブロック大会エントリー期間 2024年2月10日~2024年2月28日
ブロック大会結果発表 日時未定、HPにて発表
公式サイト 全日本弦楽コンクール公式サイト

 

全日本弦楽コンクールの趣旨

  • 弦楽学習者および弦楽指導者の学習・研究の一つの目標となること
  • 音楽文化の全国的な普及
  • 優れた音楽的才能の発掘・育成
  • 音楽コンクールの可能性への追求

 

全日本弦楽コンクールの特徴

公平性や透明性を追求し、オンライン×ホールという新しい審査方法を採用した全日本弦楽コンクールは、以下の3つの特徴があります。

  • 演奏順の有利不利がない映像審査
  • 偏りのない審査
  • 審査員に求められる責任

それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

演奏順の有利不利がない映像審査

1回限りの対面審査だと、最初の演奏者の点数が低くなったり、レベルの高い演奏者の後の演奏者の点数が低くなることも考えられます。

演奏順によって、審査員の聴き疲れや比較審査の影響を受ける可能性があるため、公平な評価が難しくなることがあるからです。

一方で、全日本弦楽コンクールのように何度も繰り返し視聴できる映像審査なら、演奏順の有利不利が出ないメリットがあります。

審査員は演奏を詳細に分析し、個別の演奏をじっくりと比較することができます。

 

偏りのない審査

全日本弦楽コンクールでは業界の最前線で活躍する複数の審査員が、多岐にわたる経験と専門知識を持ち寄り、公平な審査を実施します。

異なる視点や専門性を持つ審査員が集まることで、個人の嗜好や偏りをなくし、優れた才能や技術を持つ演奏者が公正に評価される機会が提供されます。

 

審査員に求められる責任

審査内容をWebサイトに公表することにより、審査員にはこれまで以上に評価への信ぴょう性や責任が求められることになります。

全日本弦楽コンクールの審査員は多岐にわたる応募作品や候補者を公正に評価する責任があるため、応募者に対して公平な評価を行う必要があります。

公開されない審査内容は、審査の透明性や公平性に対する信頼を低下させ、不信感や不公正との疑念を生じさせる可能性があります。

 

演奏できる弦楽器は4種類

全日本弦楽コンクールでは4種類の弦楽器を使用

全日本弦楽コンクールで演奏できる弦楽器は、

  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

の4種類。

電子ヴァイオリン(エレキバイオリン)での演奏も可能です。

 

エントリーできる部門は12種類

全日本弦楽コンクールでエントリーできる部門は以下の12種類です。

部門 参加対象
幼児部門 小学生未満
小学生低学年部門 小学1~3年生
小学生高学年部門 小学4~6年生
中学生部門 中学生
高校生部門 高校生
大学生・院生部門 短大を含む音楽大学に在籍している大学生・大学院生
一般U30 18歳以上30歳以下で、音楽大学に在籍または卒業しておらず、音楽の演奏や指導の仕事に従事していない
一般U55 31歳以上55歳以下で、音楽大学に在籍または卒業しておらず、音楽の演奏や指導の仕事に従事していない
一般O56 56歳以上で、音楽大学に在籍または卒業しておらず、音楽の演奏や指導の仕事に従事していない
一般プロU30 18歳以上30歳以下で、短大を含む音楽大学を卒業、もしくは現在音楽の演奏や指導の仕事に従事
一般プロU55 31歳以上55歳以下で、短大を含む音楽大学を卒業、もしくは現在音楽の演奏や指導の仕事に従事
一般プロO56 56歳以上で、短大を含む音楽大学を卒業、もしくは現在音楽の演奏や指導の仕事に従事

 

エントリー部門の注意点

  • 音楽大学に在籍していない大学生はアマチュアU30に該当します。
  • 浪人生は一般アマチュア部門です。
  • 音楽大学器楽科専攻卒業は一般プロのみエントリー可能
  • 音大ではない一般大学を卒業している場合でも、講師や演奏で報酬を得ている場合は、一般プロのみエントリー可能

 

エントリー部門の表彰

部門 入賞
幼児部門 金賞・銀賞・銅賞・奨励賞
小学生低学年部門 金賞・銀賞・銅賞・奨励賞
小学生高学年部門 金賞・銀賞・銅賞・奨励賞
中学生部門 金賞・銀賞・銅賞・奨励賞
高校生部門 1位~8位・奨励賞
大学生・院生部門 1位~8位・奨励賞
一般アマチュア部門 1位~8位・奨励賞
一般プロ部門 1位~8位・奨励賞

※奨励賞は各部門若干名になります。

 

予選(地区大会・ブロック大会)と全国大会の日程

全日本弦楽コンクールは、

  • 地区大会
  • ブロック大会
  • 全国大会

の3ステージです。

各大会の日程と会場を表にしてまとめておきます。

 

地区大会とブロック大会は、

  • 会場での演奏
  • 動画撮影して提出

の2つの方法から選ぶことができます。

 

大会 日程 会場
地区大会 2023/11/4(土) 大阪:ドルチェ・アーティストサロン大阪
地区大会 2023/11/11(土) 東京:昭和音楽大学(ラ・サーラ・スカラ)
地区大会 2023/11/19(日) 兵庫:神戸市産業振興センター(ハーバーホール)
地区大会 2023/12/16(土) 東京:昭和音楽大学(ラ・サーラ・スカラ)
地区大会 2023/12/23(土) 福岡:大名MKホール
地区大会 2024/1/8(月・祝) 東京:渋谷ホール
ブロック大会 2024/2/10(土) 神奈川:みなとみらいホール(小ホール)
ブロック大会 2024/2/17(土) 兵庫:神戸市産業振興センター(ハーバーホール)
ブロック大会 2024/2/25(日) 東京:タワーホール船堀(小ホール)
全国大会 2024/5/3(金) 東京:タワーホール船堀小ホール
全国大会 2024/5/4(土) 東京:タワーホール船堀小ホール

 

部門別の参加料金

全日本弦楽コンクールの参加料金は予選の地区大会とブロック大会、全国大会で違いがあるので、部門ごとに表にしてまとめておきました。

また、地区大会とブロック大会では、会場演奏と動画提出でも料金に違いがあります。

料金はすべて税込表示です。

部門 地区大会(会場) 地区大会(動画) ブロック大会(会場) ブロック大会(動画) 全国大会(会場)
幼児 9,900円 7,920円 12,650円 10,120円 15,400円
小学生低学年 11,000円 8,800円 13,750円 8,000円 16,500円
小学生高学年 12,100円 9,680円 14,850円 11,880円 17,600円
中学生 13,200円 10,560円 16,500円 13,200円 18,700円
高校生 14,300円 11,440円 17,600円 14,080円 19,800円
大学生・院生 15,400円 12,320円 18,700円 14,960円 20,900円
一般U30 13,200円 10,560円 16,500円 13,200円 18,700円
一般U55 13,200円 10,560円 16,500円 13,200円 18,700円
一般O56 13,200円 10,560円 16,500円 13,200円 18,700円
一般プロU30 15,400円 12,320円 18,700円 14,960円 20,900円
一般プロU55 15,400円 12,320円 18,700円 14,960円 20,900円
一般プロO56 15,400円 12,320円 18,700円 14,960円 20,900円

 

予選を会場演奏にした場合

全日本弦楽コンクールの予選の地区大会とブロック大会で会場演奏を選択した場合の参加料金を表にまとめるとこちら。

部門 地区大会(会場) ブロック大会(会場) 全国大会(会場)
幼児 9,900円 12,650円 15,400円
小学生低学年 11,000円 13,750円 16,500円
小学生高学年 12,100円 14,850円 17,600円
中学生 13,200円 16,500円 18,700円
高校生 14,300円 17,600円 19,800円
大学生・院生 15,400円 18,700円 20,900円
一般U30 13,200円 16,500円 18,700円
一般U55 13,200円 16,500円 18,700円
一般O56 13,200円 16,500円 18,700円
一般プロU30 15,400円 18,700円 20,900円
一般プロU55 15,400円 18,700円 20,900円
一般プロO56 15,400円 18,700円 20,900円

 

予選を動画提出にした場合

全日本弦楽コンクールの予選の地区大会とブロック大会で動画提出を選択した場合の参加料金を表にまとめるとこちら。

部門 地区大会(動画) ブロック大会(動画) 全国大会(会場)
幼児 7,920円 10,120円 15,400円
小学生低学年 8,800円 8,000円 16,500円
小学生高学年 9,680円 11,880円 17,600円
中学生 10,560円 13,200円 18,700円
高校生 11,440円 14,080円 19,800円
大学生・院生 12,320円 14,960円 20,900円
一般U30 10,560円 13,200円 18,700円
一般U55 10,560円 13,200円 18,700円
一般O56 10,560円 13,200円 18,700円
一般プロU30 12,320円 14,960円 20,900円
一般プロU55 12,320円 14,960円 20,900円
一般プロO56 12,320円 14,960円 20,900円

 

部門別の持ち時間(演奏時間)

全日本弦楽コンクールの持ち時間は予選の地区大会とブロック大会、全国大会で違いがあるので、部門ごとに表にしてまとめておきました。

部門 地区大会 ブロック大会 全国大会
幼児 2分以内 2分以内 2分以内
小学生低学年 3分以内 4分以内 4分以内
小学生高学年 5分以内 5分以内 6分以内
中学生 6分以内 6分以内 8分以内
高校生 7分以内 7分以内 10分以内
大学生・院生 8分以内 8分以内 12分以内
一般U30 5分以内 5分以内 6分以内
一般U55 5分以内 5分以内 6分以内
一般O56 5分以内 5分以内 6分以内
一般プロU30 8分以内 8分以内 12分以内
一般プロU55 8分以内 8分以内 10分以内
一般プロO56 8分以内 8分以内 10分以内

 

予選の動画は持ち時間内にカットして提出する必要があります。

カットできるのは、

  • 演奏前の準備部分
  • 演奏後~撮影を止めるまでの部分
  • 持ち時間を超えた部分(例:持ち時間5分の場合、5:01~の部分)

になります。

 

つまり、持ち時間内で演奏中の部分はカット禁止です。

また、全日本弦楽コンクールの全国大会ではチューニングも持ち時間に含まれます。

 

課題曲はなし

全日本弦楽コンクールは課題曲がありません。

演奏は予選(地区大会、ブロック大会)、全国大会の3ステージのすべてで自由曲です。

あなたの得意な曲や好きな曲の中から選んで演奏することができます。

 

短い曲を選ぶ場合、持ち時間内であれば複数曲演奏しても構いません。

クラシック音楽以外の曲、楽譜が出版されていない曲、自作曲、複数の楽譜を組み合わせる編曲等は不可です。

 

エントリー方法

全日本弦楽コンクールのエントリーの流れは、

  1. 公式サイトのエントリー受付ページからエントリー
  2. 参加料金の支払い
  3. 演奏動画を動画投稿フォームから提出

という3ステップです。

 

申し込み後のキャンセルや返金はできませんが、エントリー期間内であれば、申し込み内容の変更や訂正は可能です。

 

審査方法

全日本弦楽コンクールでは、楽器ごとに順位を付けることはせず、各部門ごとに審査をして総合順位を発表します。

 

地区大会やブロック大会で動画提出を選択した場合

  1. 楽器演奏を撮影して、YouTubeにアップロード
  2. 動画URLを動画投稿フォームから提出

という審査方法になります。

 

地区大会で会場演奏を選択した場合

会場で演奏する様子を全日本弦楽コンクール側で撮影収録します。

後日、収録した動画を審査員が審査します。

 

ブロック大会で会場演奏を選択した場合

対面審査になるので、会場で演奏する様子をその場で審査員が審査します。

 

全国大会の場合

全日本弦楽コンクールの全国大会は、収録審査と対面審査があります。

  • 会場で演奏する様子を全日本弦楽コンクール側で撮影収録した動画で後日行う審査(収録審査)
  • 会場で演奏する様子をその場で当日行う審査(対面審査)

の2つの方法での審査になります。

 

動画投稿の撮影方法・録音方法

全日本弦楽コンクールの予選で動画撮影

全日本弦楽コンクールの予選で動画を提出する際の撮影方法・録音方法、注意点などを書いておきます。

 

使用楽器

使用楽器は、

  • ヴァイオリン
  • ヴィオラ
  • チェロ
  • コントラバス

の4種類です。

 

撮影場所

撮影場所は、自宅や普段レッスンで使用している教室、レンタルスタジオ、ホールなど、自由です。

できるだけ雑音が入りにくい環境で撮影することをおすすめします。

 

撮影機材・録音機材

撮影機材はスマホでもOK。

その他、ビデオカメラやタブレットを使って撮影しましょう。

録音機材については専門的な機材を用意する必要はなく、内蔵のマイクでかまいません。

 

演奏撮影時の注意点

全日本弦楽コンクールに提出する演奏動画を撮影する時は以下の点に注意する必要があります。

  • カメラのセッティングと構図
  • 個人情報
  • 演奏

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

カメラのセッティングと構図

ビデオカメラを使う場合は大丈夫だと思いますが、スマホで撮影する時はスマホ用の三脚を使って固定しましょう。

スマホで撮影する時はスマホ用の三脚を使って固定

カメラの向きに指定はないので、縦撮影でも横撮影でもどちらでも大丈夫。

 

演奏動画を撮影する時は、演奏者の頭から足の先まで全身が映っているのが推奨構図です。

ただ、広いスペースが取れない場合は、最低限、演奏者の顔と手元が映るように撮影する必要があります。

ヴァイオリン演奏動画の撮影構図

 

もし、スマホ用の三脚を持っていない場合は、ミニ三脚がおすすめ。

 

フレキシブルタイプなら近くのスチールラックに巻き付けて使うこともできます。

 

音質については基本的にスマホ内蔵のマイクで問題ありませんが、「少しでも綺麗な音で収録したい」という場合は、スマホに取り付けられるマイクキットがおすすめです。

Comicaのスマホマイクキットならミニ三脚もセットになっています。

 

個人情報

全日本弦楽コンクールに提出する演奏動画を撮影する際には、名前などの個人情報が分かるものは映らないように注意してください。

また、演奏前のお辞儀や名前、曲名の申告は不要です。

 

演奏

予選の演奏動画では暗譜での演奏を推奨していますが、楽譜を見ながらの演奏でもエントリーできます。

全日本弦楽コンクールの予選については演奏時の服装は自由なので、演奏しやすい服装で撮影にのぞみましょう。

持ち時間内(制限時間内)であれば、1本の動画に複数の曲を演奏しても構いません。

 

動画提出の締め切り

全日本弦楽コンクールの予選は地区大会、ブロック大会と進んでいくので、それぞれエントリー動画の提出締め切り日が違います。

  • 地区大会のエントリー(動画提出)期間:2023年9月1日~2024年1月31日
  • ブロック大会のエントリー(動画提出)期間:2024年2月10日~2024年2月28日

全日本弦楽コンクールにエントリーするための動画は時間に余裕をもって提出しましょう。

 

全日本弦楽コンクールはレベルが高い人ばかリじゃない!実力試しにエントリー

受験前や就職前の学生であれば、今まで練習をしてきた弦楽器の実力試しにエントリーしてみてはいかがでしょうか?

プロとして活躍している演奏家に審査してもらえる機会はなかなかありませんからね。

 

「コンクールに出てみたい」という気持ちが強いなら、エントリーしてみる価値はありますよ。

結果がどうであれ、挑戦することに意味がありますから、出て損はありません。

頑張ってくださいね。応援しています。

 

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